三浦半島〜観潮荘〜県立城ヶ島公園〜うらり

アルバム■走行距離:177.5`
■走行ルート:第三京浜道路〜横浜新道〜横浜横須賀道路(〜衣笠)〜三浦縦貫道路〜R134〜R26
■有料道路:第三京浜⇔:\400、横浜新道⇔:\300、横浜横須賀道路⇔:\1,900、三浦縦貫道路⇔:\500、城ヶ島大橋⇔:\50
■海洋深層水露天風呂:¥1,000、県立城ヶ島公園:\120(駐車料金&緑化協力金)

1/15/05(金)

 今日は金曜。週明けの月曜から、9ヵ月ぶりに職場復帰する。これで、気分と天気まかせの平日ツーリングも、当分の間おあずけになりそう。仕方ないけど、時間とお金は反比例するようだ。生活の仕組みって、こんなものかな。まあ、今後のことは分からないけど、最後の平日休みはツーリングに奉げよう! 今回は、美味しいマグロと、海洋深層水の露天風呂を求め、三浦半島へ。

 三浦半島は、遠いと言うには近く、近いと言うには遠い所。房総半島や伊豆半島に比べるとかなり小さいので、日帰りで回るにはもってこいだ。
 出発したのは朝9時前。環八から第三京浜にのり、いくつもの有料道路を使用して一気に三浦に入る。時速100`以上で走ると、さすがに寒さが身にしみた。本当に、寒さで首がきれたらどーうしーましょぉーーぅと思いながら、走った。寒いけれど、久々にスピードを出してかっ飛ばすのも、気持ち良い。都心の道で低速バランスの練習はできても、アクセルを思いっきりあける練習は、できないものね。
 しばらく走ると、案内板に「逗子市」の文字が見えた。いつもこの辺を走ると、逗子に住む友達のことを思う。彼は、逗子を心から愛する逗子っ子で、地元が本当に大好き。私は10回以上も引越しをした分、どうしても地元意識に欠ける。「逗子、大好きなんだ」と語る彼が、実は凄く羨ましい。育った土地を愛し、ずっとそこで生きたいと思えることは、とても幸せなことだと思う。

 比較的道が空いていたので、11時過ぎには三浦入りできた。やったー、まずはマグロだーっ! さて、今回のツーリングは珍しく下調べをし、食べる場所を割烹宗よしに決めていた。ルートも真面目に調べて来たので、本当に珍しく、迷走によるタイムロスがなかった。方向音痴にも係わらず、今まで運や、「何とかなるや」精神に頼り過ぎていたと、ちょっぴり反省。
 平日の昼前ということもあり、店内は空いていた。「バイクだと寒いでしょう?」と言いながら、温かいお手拭をくれた店員さんに、早速オススメを聞いてみる。御飯がいい? 色々食べたい? と上手に希望を聞き出してくれ、「おべんとう」を勧めてくれた。
 二段重になったおべんとうは、全部美味しくて感激した。特にマグロの刺身が、すごかった。いつも食べているのは、なんちゃってマグロ(失礼!)かと思うぐらい、味にギャップがあった。本物の味を堪能しながら、おみやに美味しいマジカルマグロを買って帰らねばと思った。

 お腹もいっぱいになったし、会計を済ませブーツを履いていると、「バイクなの? 親は文句言わない?」と板前さんに聞かれた。「言わないですよ」と笑って返事をし、お店を出た。そう、文句どころか「危ないからやめなさい」なんて、言われたことがない。元々、私の親は放任主義寄りなリベラル派で、成人した頃なんかは「あとはもう、全部自分で責任をとりなさい。知らないからね」と、強烈な宣告を受けたものだ。そして当時、「そんな見放さなくってもいいじゃん」とビビった自分は、子供だった。会社を辞めても、9ヵ月間無職でいても、その間バイクを乗り回しても、親から文句を言われたことは、一度もなかった。親として、この「介入しない」姿勢を貫くのは、なかなか忍耐が必要なんじゃないかと、今は思う。何も言わず、サポートしてくれた親に、感謝しなければいけない。

 マグロの次は、露天風呂を求め観潮荘へと向かった。油壺の観光スポット、マリンパークの手前にあり、のぼりも沢山出ていたので分かり易かった。ここを選んだのは、ズバリ海洋深層水の露天風呂があるから! 海洋深層水で思い出すのが、shu uemuraの化粧水、ディープシーウォーター。ここの露天風呂も、美肌作用に優れているはずだ。
 寒ければ寒いほど、温泉や露天風呂の気持ち良さは倍増するわけで、この日の温泉は格別だった。露天風呂はというと、海洋なだけあってしょっぱい。ちなみに海洋深層水とは、「水深200mより深いところを流れる海水のこと。その深さゆえにその世界は太陽光がほとんど届かず、低音で高圧なため、細菌が少なく、生物が必要とする無機栄養塩などを豊富に含んでいる(観潮荘パンフより抜粋)」。何だかすごーく肌に良さそうと思い、しばらくつかっていると、そのうちに肌が痛くなってきた。私の肌には、残念ながらあまり合わなかったよう。ちぇ! 体に付着した塩分を洗い流し、今度はミストサウナに入ってみる。と、これがもう、最高に気持ち良かった。美容効果が高まるのも嬉しいし、サウナより全然耐えやすい。あまりの快感に、どうにか家に設置できないものかと真剣に考え、後で調べてみたら15〜20万でOK。……フー。

 三浦半島に来たなら、やはり先っちょの城ヶ島に行かなくちゃあねと、次は県立城ヶ島公園へ。ここへは去年一度だけ、夏の終わりに来たことがある。そして今日冬の日も、あの日と同じぐらい静かだった。
 すっかり曇った空を残念に思いながら、駐車場にバイクを止め、中へ。公園の入口付近に張り紙があって、「トビに餌を与えないで下さい。人が餌を持っていることを知って攻撃してきます」と書いてある。攻撃ー? 不思議に思い空を仰ぐと、そこには何羽ものトビが旋回する姿があった。うん、確かに、狙ってるみたい。
 県立というだけあり、公園内は綺麗に手入れが行き届いている。潮風に強い植物が多く植えられ、この時期は水仙が咲き誇っていた。海が見えると、やはり感動した。曇っていても、それはそれで美しかった。きっと海は、どんな天気でも、美しいのだと思う。
 奥に、海岸へと降りられる階段がある。海岸というより、そこは物凄い岩礁地帯。ここですっ転んだら、確実に擦りむいて痛いと思う。が、今日は全身皮なので、気にすることなく岩登り。周りには、ぽつんぽつんと、釣りを楽しむ人の姿が見えた。私は飽きるほど海を見て、次へと移動することにした。あまりに曇ってきたので、シールドをミラーからライトスモークに変え出発した。

 ラストは、三崎港にある産直センターうらり。「海(う)を楽(ら)しむ里(り)、魚(う)を楽(ら)しむ里(り)」で、うらり。よく考えたねー! 駐車場がよく分からず、二輪が多く止まっている場所に並べて止めることにした。ちょうどカワサキのNinjaが出発するところで、お互い会釈を交わした。
 うらりは、銚子にあったウォッセ21と雰囲気が似ている。でも、ここは日本有数のマグロ水揚げ港、三崎港。なんといっても、マグロが凄い。美味しいマジカルマグロを探し、ゆっくり店内を歩いていると、「料理屋にも卸してる、美味しい刺身用マグロだよー」という声が。ちょっと高いけど、間違いないよと言うおじさんの言葉を信じて、買うことにした。
 奥へ奥へと歩いて行くと、カマや、ぶつ切りなんかが沢山あった。お店のお姉さんに「どれがお勧めですか?」と聞くと、「今若い子に大人気の眼肉!」と、熱心に眼肉を紹介してくれた。何でも眼肉は魚より肉の食感に近く、生で食べれば牛刺し風、ユッケもOK、揚げても美味しいとのこと。眼肉の他には何がいいかなと思い、ここで家に電話をかけてみた。母親に「今三浦半島の先っちょにいるんだけど、マグロと貝がいっぱいあるの。カマとぶつ切り、どっちがいい?」と聞くと、「貝はいらないけど、あと全部買ってきなさい」。全部って……まあ冷凍だし、じゃあ全部、ということで眼肉とぶつ切りとカマを買うことにした。このお店(魚音)のお姉さんがとても親切で、ぶつ切りでも、マグロの美味しいところが入ったものをわざわざ探してくれた。そして、お店のおじさんが「これも持って帰れる?」と、大根をおまけにくれた。かたじけない。三浦は良い所だー!

 何とか全部をリアバッグに詰め込み、夕方東京へ向けて出発した。来たルートを戻り、第三京浜終点までは順調に流れるものの、環八は案の定渋滞。18時過ぎに家に着き、今日も無事故で帰れたことに感謝した。
 そして、マグロ三昧な日々が続く。いひひ。








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