12月21日(木)晴れ 結婚したらしぃさー

















 披露宴直後、プレハネムーン(慰安旅行に近い)で行った宮古島は、滞在中ずっと天気が悪かった(11月中旬)。到着した日はそれでもまだ、うっすら太陽が見えていたと思う。がしかし、その翌日からはずっと曇りか雨だった。結婚式と披露宴で幸せ過ぎたので、これでバランスがとれるのが人生なのかのぉ……と、随分ブルーに思った。
 さて、イジけていても仕方がないと、私と彼(夫)はシーサー作りに挑戦することにした。粘土いじりなんて久しぶりだなーと二人笑顔で始めたが、これが意外に難しく、そのうち二人とも静かになり、ひたすら黙々と作り続けた。
 彼のシーサーは、何となくこま犬に似ている。さすがは神社の息子だなあと、思った。それにしても、リアル過ぎてちょっと怖い。そのくせ、ちょこんと内股におさまった小さな手足が、なんとも可愛らしい。
 私は、元気と笑顔が出るシーサーを目指し、入魂の一作を作り上げた。胴体に何か文字を残そうと思い、彼に相談すると「そりゃー、結婚したらしぃさーでしょう」と。ひえーおやじくさーとツッコミながらも、そのまま書くことにした。二人の思い出が、また一つ増えた。
 宮古島で一ヶ月間乾燥され、指定した色がつけられ、割れることなく焼きあがり、ようやく昨日宅急便で我が家に到着した。ひとまわり小さくなって、予想よりグーな出来上がりだった。本当に、グーなポーズが元気な感じでいい。彼のブルーも、美しい。二体揃って、お気に入り。

12月1日(金)晴れ そんなに車のお尻がいいか??

 男の人というのは、皆ラーメンと、焼肉と、車が好きなのだろうか。
 ちょっと理解できないのだが、彼は車のヒップラインにとてもコンシャスである。「見てよあのヒップライン!」と、特にBMWのものがお気に入りだ。
 自分の車(330ci)のヒップラインも最高に評価していて、「どうよどうよ、うーん、いいねー」とぞっこんだ。夫よ、相手は車のお尻だぞ。
 最近、これまたBMWの130iに恋をし始めた。車のエンジンオイルをかえてもらいにディーラーへ行くと、待つ間、展示されているピカピカの130iの周りをぐるぐる。「いいねえー、すごいねえー、美しいねえー」と、褒めちぎる。そして、爽やか過ぎる担当営業マンが「素敵ですよねー」と、追い討ちを。夫よ、銀行残高を忘れちゃいけないぞ。
 寝ても覚めても1シリーズが気になるらしく、「あのね、130iは座るとお互いの距離があんな感じ」と、日に日に1シリーズに関する話が増える。車のお尻なんかに、私は洗脳されないぞ!
 それにしても、何故、そんなに車のお尻がいいのだろう?? 男の人の謎は深い。


11月27日(月)曇り時々雨 指輪を見つけて学んだこと

 なんと、婚約指輪をなくした。
 ないことに気が付いたのは、披露宴が終わり、新婚旅行から戻った数日後だったと思う。そのときは、きっと、たぶん、実家に置き忘れたのだと、思っていた。今思えば、何ともいいかげん。
 で、昨日久々に実家に戻り、部屋を探してみるものの、ない。どこにもない。母に言うと「えーっ!!!!」、母が父に告げ「えーっっ!!!!!」。
 一生懸命記憶をたどるものの、何も思い出せない。お色直しのときに、婚約指輪をしようかなと思い、披露宴会場へ持って行った気もする。でも家に置いた気もする。あの鞄のポケットに入れた気もする。ここに置いた気もする。でも、指輪はどこにもなかった。

 婚約指輪をもらうなら、デビアスがいいと、昔からあこがれていた。昔、映画館でよく流れたあのCMを、ご存知だろうか。揺れる電車。向かい合わせに座るカップル。眠っていた彼女が目を覚まし、目をこすろうとすると、その指には指輪が。感動でいっぱいの彼女は、涙目で、彼に微笑み、こくんと頷く。“ダイアモンドは永遠の輝き”。完璧なCMだったと、今でも評価している。
 そんなわけで、彼は、デビアスのラディアンス・コレクションを買ってくれた。既製品はサイズが合わず、3ヵ月以上かけて、海外のアトリエで一から作ってもらった。納品されたのは、入籍直前。伊勢丹の担当者と、何度も電話でやりとりし、ようやく手に入れたものだった。
 「指輪がない」と、彼に告げると、驚きはしたものの、「いつからないの? どこかにあるよ」と、意外に冷静だった。「どっひゃー」と驚き、もっと怒られ、責められたりも、するだろうなと思っていた。彼があまりに責めないので、それが逆に辛かった。「盗まれた可能性ってあるのかな」と私が言うと、彼は「人を疑うのは、一番最後にすることだよ。大丈夫、きっとどこかにあるよ」と言った。私は、あまりよく眠れなかった。

 もしかして、カラードレスをしまったガーメントケースの、ポケットの中にあるかもしれない。そうひらめいたのが、今日仕事をしていたとき。忘れないように、左手の上に赤字で「カラー」と書いた。
 家に帰り、そこを見ると、四角いケースがあって、指輪もちゃんと中に入っていた。「あった!!!」と、泣きそうになりながら彼に言うと、彼は「ほらねー」と笑った。そして私は、「七度(ななたび)尋ねて人を疑え」ということわざを彼から学んだ。物が見当たらないときなどは、よく探したうえで最後に人を疑え。軽々しく人を疑ってはいけない。私は、自分が恥ずかしかった。というわけで、只今反省中。


11月19日(日)曇り 結婚しました!

 ということで、結婚しました。
 つい一昨年ぐらいまで、「もしかしたら、本当に結婚できないかも」と、結構、真剣に、思い悩んでいた。28歳にもなると、周りの“素敵な異性”というのは、大抵「売却済み(=既婚)」か、「売約済み(=婚約 or 結婚を考えている彼女がいる)」で、恋愛マーケットはカラッカラだ。ベタ凪ぎだ。どこにいるのだ。というか、いるのか?
 仕事にバリバリかと思えば、正社員→派遣×2社→正社員→派遣(現在)という渡り鳥コースで、そうとも言えない。うーんうーんと、色んなことに悩み、葛藤しながらバイクで山へ行き、温泉につかって、「なんとかなるさ。まあいいやー」と、ここ数年過ごしてきた。
 がしかし、予想外なことは起きるもので、昨年春、前の職場でその人に出会った。
 “取引先の人”という、なんともベタなパターンだが、その人と一年半の交際を経て、この11月に結婚した。まだ、あまり実感がない。

 結婚すると、当然色々な変化が生じるわけで、正直、最初は来るべきそれらの変化にビビっていた。実家を出る、苗字を変える、生活パターンを変える、結婚する……本当に私は結婚するのか……それってどういうことなんだろう。初体験は、謎だらけだ。マリッジブルーにも陥った。
 今月頭、婚姻届を出すときは、「これで後戻りはできん」と、相当緊張した。が、出してしまえば、どってことはなかった。逆に、何だかホッとした。
 相手の実家である、愛知県K市にある神社で挙式をした。何もかもが新鮮で印象深く、とりわけ白無垢とカツラの重さは、一生忘れない。皆に、感謝、感謝。
 挙式の翌週末、今度は東京で披露宴をした。乾杯の音頭をとったのは、世界一の乾杯☆王子、私の甥っ子! お気に入りのミッフィーカップを手に、義兄の立派な挨拶の後、小さく控えめに「カンパイ(とカンカイの中間音)」を言ってくれた。本当に、どうもありがとう。
 これといった余興もスピーチもなく、でも最高に最高な2時間半を過ごした。皆に、感謝、感謝!
 そして今日は、新居でこの日記を書いている。
 夫は、パキパキお掃除をしている。
 これかも、どうぞよろろしく。






Copyright © JEDDAMERIPON. All Rights Reserved.

トップ自己紹介部屋バイク部屋好きなもの部屋日記部屋トピック部屋栽培部屋BBS
┣━2004年11月12月/2005年1月2月3月4月5月6〜8月9〜12月
┗━2006年1〜3月4〜6月7月/11〜12月

┗━2007年1月