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5月28日(月)晴れ時々くもり クッピーラムネの帰還

 不良品と呼ぶには可愛すぎる半月クッピーちゃんを返品し、二日後。販売会社から早速謝罪の手紙が届いた。原因を調査しますと書かれたその手紙には、未使用の80円切手がクリップ留めされていた。私が返品送料として使った分だ。何という気遣い。日本人って素晴らしい。
 さらにその二日後、製造メーカーから調査報告書とお詫びの手紙、そして代替品が送られて来た。その報告書には、発生原因と今後の対応が、明確に、分かり易く記されていた。やはり、製造過程で割れたものが、包装されてしまったようだ。
 非の打ち所がない、その丁寧かつ真摯な手紙に、私は心底感動した。元々雛形があるんだよーと言う旦那の声は、あんまり耳に届かなかった。
 代替品は、私が購入したミックスラムネ一袋分と同じ、一袋だった。メーカーが取り扱っている商品が一式くるぞと豪語した父は、ちょいと大袈裟だったかな。がしかし! 中には甥っ子の好きなクッピーラムネが11個も入っていた。前回購入した袋には、6個。ラッキー!

 クレームといえば、昔勤めていた会社では、マーケティング部に直接、消費者から電話がくることがあった。
 一番困ったのが、「この間○○円で売られていたものが、今は○○円まで下がってる! どうしてくれるんだ! 金返せ! ひどいじゃないか!」、といったもの。この電話の主は相当ご立腹で私の手には負えず、上にまわすことにした。その後、他部署のディレクターレベルまで電話がまわされ、ようやく収まったらしい。どうやって話をつけたのだろう? 今も謎だ。
 一番面白かったのは、クレームの電話に本名を出して対応した私への、K先輩のコメントだ。「本名は出さん方がええよ。何度も何度も、指名して、変なクレームつけてくる奴がおんねん。適当に、『鈴木ですー』とか言っといたらええねん。ほんで『鈴木さんが多いですね』って言われたら、『それはオトンです。貧乏やから家族総出でやってるんですー』って言っておけばええねん」、と。多忙で張り詰めがちなオフィスの空気が、このときばかりは和んだ。K先輩みたいなムードメーカーは、チームにとってプライスレスな存在だった。働いていた頃や、職場の仲間が、今はとても懐かしい。


5月7日(月)曇りのち晴れ クッピーラムネの冒険
 妊婦はすっぱいものが好きになるというが、酸味のきいたものは、確かに食べやすい。トマト、ゆかり御飯なんかは、妊娠以来、消費量がぐっと増えた。それから、この間なんとなくラムネが食べたくなって、スーパーでミックスラムネを一袋購入した。
 何だか懐かしいなーと思いながら開封すると、なんと、大小のラムネに混じって、“クッピーラムネ”がいくつか入っていた。このクッピーラムネは、甥っ子の大のお気に入りなのだ! バンザーイ、と、早速パッケージをひっくり返して中身を全部出し、クッピーラムネだけをより分けていく。全部で6個あった。
 その中の一つに目が留まる。じーっと見ると、半分欠けた子がいた(写真)。たぶん、製造過程で割れたんだろう。ネズミがかじったとか、作業員がハラペコでつまんじゃったということは、考えにくい。はーこりゃ珍しいこともあるもんだと思い、その夜、旦那に見せることにした。
 「ねー見て見て、半分でしょ」と、旦那に見せると、おー本当だと彼も驚く。欠けているところが、なんだか可愛いなーと思って眺めていたが、ここでちょっと、私の中によこしまな思いが。これをメーカーに送ったらどうなるだろう? 旦那に聞いてみると、開封前なら(クレームの)手紙に同封して送り、そうすればメーカー側が商品を送ってくる、と言う。
 「このクッピーラムネを、(正常な丸の)一個と交換してもらってもなあ」と私が言うと、「えっ、何言ってんの、一袋ぐらいはくるでしょ。最低でも」と彼。えっ。そんなわらしべ長者的なことが? 「本当??」「本当だよ」。
 「じゃあさー、手紙にはなんて書くの? 先日、購入しました貴社の商品に、このようなものが混ざっておりました、残念です、って?」「そうそう」「その先の言い方が難しいんだよねえ」「貴社の品質管理について御意見お聞かせ下さい」「おおおおおおぉ、うまいねえ!」「ふっふっふ」。
 本当に手紙を書いてみようかなー、どうしようかなー、と思っているうちに数日が経過した。その後、実家に遊びに行く機会があり、その話を両親にしてみた。すると父が、「一袋どころか、そのメーカーが扱ってる商品まとめて、箱につめて送ってくるよ」と言う。「えーっ!!! うそ! 本当??」「あったりまえだよ。そんなの当然だよ。それぐらいしないと。」と、自信たっぷりの父。母も同意見だった。商品まとめてはないと思うけど、たぶん、それが企業のあるべき姿勢なんだろうなと思った。
 ということで、私はパッケージの裏に記された宛先に、丁寧なクレームの手紙と、問題のラムネを同封した。これから切手を貼って、この子を関西地方へと旅立たせる予定だ。この程度のことでクレームだなんてと少し罪悪感が残るものの、一企業が、一消費者の手紙にどう対応するのか、正直興味もある。なので、半月クッピーちゃん、行ってらっしゃい。


5月2日(水)曇りのち晴れ 鼻血タレブー子の止血戦

 最近、鼻血がよく出る。ここで「たかが鼻血」と思うなかれ! 何故ってその出方が、尋常じゃないのだ。
 「出る」というより、「吹き出る」感じで、「ブー」じゃなくて、「ドバーッ」。妊婦の鼻血って凄いっ!! と、驚愕する一方、過去の、どの鼻血体験と比べても、そのダントツの流血っぷりに怖くなる(もともと妊婦は、血圧の上昇で鼻の粘膜が充血しやすくなるので、鼻血が出やすいらしい)。
 一昨日、昨日と、その日のエネルギーを、鼻血との止血戦に費やした。
 一昨日は朝からドバーッ、っと鼻血が噴水の如く流れ出し、ティッシュで止めようにも、紙がみるみる鮮血に染まり全く役に立たない。鼻を押さえ、上を向きながら、先に起きている旦那のもとへ。本気で出血死が心配だったので、「鼻血で死んだ人っていないよね」と、聞く。「大丈夫」と旦那は笑って言うが、私は半べそだった。
 さて、鼻血になったとき、私は今まで@ティッシュをつめるA上を向く、という、今思えばどちらも誤った止血法をとっていた。というか、止血する必要がないほど、微量の出血で済んでいたからだと、今は思う。でも、妊婦の鼻血は@Aじゃ止まらない。
 正しい止血法は、鼻の根元(でも骨じゃないところ)を深く、ぎゅっとおさえて圧迫し、どちらかといえば前かがみの姿勢でいる(こうしていると、口から血を吐き出しやすい)。上を向いたり、横になったりすると、食道をつたって血が胃に流れていってしまうので、これは良くない。今まで知らなかったのだが、鼻血は飲まずに吐き出す方が良いらしい。何故かというと、喉や胃の中で血が固まって、問題が起きることもあるからだ。ひぇー怖い! といっても、実は私は、鼻血を口から吐き出すことがあまり上手くできず、条件反射的にゴックンしてしまうことが多い。その度に、ああまた飲んでしまった……と、かなりの罪悪感に襲われるが、今のところ無事である。ちなみに、鼻のおさえどころが悪いと、まだポタポタと鼻から血が出るので、そんな時はつまむところをずらして、止血位置を探り当てるといい。
 ということで、鼻血止血マスターの道を極めつつあるが、昨日も午前中と午後のシャワー中に鼻血タレブー子になり、さすがに疲労困憊。特にシャワー中は血行も良くなっているので、なかなか止まってくれず……。今日は止血戦がないことを祈る!


4月23日(月)今のところ曇り 妹からの怪メール

 日曜朝8時過ぎ、フラフラ起き出すと、既に夫がキッチンに立っていた。おはようを言ってみると、ガラガラの濁音で出てきた。「お゛ばよ゛ーう゛」。朝食は旦那にまかせ、リビングに置いてある携帯電話に目をやると、着信マークがあった。早速チェックしてみると、妹(高3)からのメールだった。ちなみに私は三姉妹の真ん中で、実家には両親と妹、愛犬ユイの3人と1匹が暮らしている。
 着信日時は前日土曜の23時29分。相変わらず宵っ張りなヤツめと思い、メールを見ると、

 [件名]件名なし、
[本文]お母さんいる?

 とある。一瞬、よく分からない。母が、ここ(新居)に、いるか、って? 何故そんなことを聞くのだろう。いるわけないじゃん。そしてここで、ハッとする。ということは、母は実家にいない? 23時29分になっても、家に帰っていない?
 私の母は正義感の強い努力家で、つい数年前、大学に入りなおした。「レポートが!」「教授が!」「忙しい!」と、ぶうぶう言いながらも、「○○学って素晴らしいのよー」とか「何故人は政治をするのか!」とか、目を輝かせながら熱弁する。教授と同世代なので、若い子がシラける冗談にも、「(同世代の感覚で)分かっちゃうから、私だけ笑っちゃうのよねー」と。教授も母みたいな生徒がいてくれて、ちょっとホッとしていると思う。
 そんなわけで、大学の誰かと意気投合して、飲んだくれてるとか……と、考える。いやいや、違う。
 もしや、事件にまきこまれて家に帰れないとか? こう考えると、心拍数が急上昇。やっぱりこれは最後の可能性にしよう。
 次に思い浮かんだのが、家出だった。まさか、とも言い切れない、かも。こりゃ緊急事態だー!!! てーへんだっ! と、急いで妹にメールをし、電話もするが反応なし。最初から実家に電話をしなかったのは、たぶん何だか怖かったからだと思う。

 実家に電話をすると、長い呼び出し音の後、父が出た。「お母さんいないの?」と、凄んで聞くと「えっ、いるよー。と思う」。イライラ。何で「と思う」なのよ。「『お母さんいる?』ってメールきたんだけど、本当にいるの?」「えっ、えっ、いるはずだよ。たぶん。ちょっと待って」と父は言って、しばらく沈黙。どうやら母の存在を確かめに行ったようだ。ちなみに私の実家は、両親の部屋を母とユイ(犬)が、元妹の部屋を父が、元姉の部屋を妹が使っている。
 その後、「もしもし」と、寝起きの声がした。母だった。何だいるじゃん、と思い「もしもし」と話し始めると、「何だ、ユキなの!? 朝早くから誰かと思ったら、まーあんた」。朝っぱらから悪かったねえと事情を話すと、物凄く単純な事態だった。いつも、塾で帰りの遅い妹を出迎えようと、リビングで起きて待っている母だが、昨日は眠くて眠くて、午後9時には自分の部屋へ引っ込んでしまったらしい。いつもいる母がいないので、妹はそんなメールを送った、というわけだ。
 なんとお騒がせな! 「家出したのかと思ったよ」と母に言うと、「家出? あー家出の要素が沢山あるからねえ。あの子(妹)も心配してるのよ」と。心臓が飛び出しそうになり「え! そうなの?」とビビって聞くと、「いやあねー冗談よ、あっはっは!」と母。「なんだ、はは」、悪い冗談はやめてくれ……。
 そしてその2時間後の朝10時。妹からようやく返事がきた。

 [件名]Re:、[本文]お母さん帰って来ない〜って思ってたら普通に部屋で寝てたの(*n´∀`n*)お騒がせしてすみません(+__+)

 
(*n´∀`n*) この「えへへ」脱力系顔文字に反省の色が見えーんっっ! こっちm(≧Д≦)mでしょ! まったく顔文字ってヤツは……(`ヘ´)。。
4月17日(火)曇りときどき雨 新宿御苑の大木花子さん

 つい先週、つわりで初ゲロッパ。ゲロッパとゲーリークーパーと、どっちが辛いかなあ……どっちも嫌だあああ! と、くだらないことを思いながら、これが(つわりの)ピークでありますようにと涙ぐむしかなかった。
 先週末はそんなつわりブルーを吹き飛ばすべく、旦那と二人、新宿御苑へピクニックに行くことにした。
 偶然、その日新宿御苑では、安部首相主催の「桜を見る会」が開催されていて、警備員で溢れた大木戸門周辺は、タクシーや黒塗りの車だらけで大混乱。駐車場へも入れてもらえず、失敗したーと思うも、この日の最高気温は24度。御苑日和だった。
 一般開園の10時半を過ぎて中に入ってみれば、普段はないテントや紅白幕、フルートの上品なBGMが流れていて、何だかめでたい空気でいっぱいだった。
 新宿御苑は、天気の良い日なら、いつ来てもいい。今は特に新緑が眩しく、遅咲きの八重桜も楽しめる。私のお気に入りで、イギリス風景式庭園内にどっかり根をおろす、ひときわ大きな木も、若々しい緑いっぱいに、輝いている。
 「あの木に名前をつけるなら、なんてつける?」と、旦那に聞くと、「うーん、大木君」と言う。寒いオヤジギャグも大好きな私のリアクションは、「はは、ベタだけど、いいねー!」。すると彼が、「やっぱり女の子で、大木花子さん」と言いなおす。「それもいいねー!」と、私。こういう会話ができるのは、平和な証拠。そして、こういう平和は、新宿御苑で見つけやすい。素敵な場所だ。


4月4日(水)曇り 「オエッ」三昧

 自分の身に起こるまでは他人事、ということが、世の中には沢山ある。例えば妊娠。同じ女性でありながら、結局今までは他人事だったんだなあと、当事者になって初めてそう思った。そう、妊娠したのだ。
 昨年冬に結婚してから、子供は出来るだけ早めに欲しいと思っていた。なんせ私の旦那(初婚)は今年42になる。のんびりしてはいられない。私も29で、適齢期。いつでもコウノトリは大歓迎だった。
 とても嬉しい妊娠だが、7週目に入った今は、とにかくつわりが辛い。よく映画なんかで、女性が「オエッ」となって、「おめでた? おめでとう!」なんてシーンがあるが、もうちょっとその「オエッ」をクローズアップしてみてほしい。妊娠初期の3ヵ月間、(個人差はあれど)その「オエッ」が続くわけで、朝起きて「オエッ」、食前、食事中、食後、食間、「オエッ」の波がくるのだ。体温が高く、外出して5分歩けばもうだるくなり、電車にも酔う。食べられないものが増え、臭いに敏感になり、キッチンに立つのが嫌になる。そして眠い……。
 それが、3ヵ月間だ。長いじゃないの。しかも、妊娠初期の頃は流産の可能性がつきまとう。色んなことに気をもみながら、「オエッ」三昧。妊婦って、こんなにキツかったのかと、初めて知った。


1月16日(火)晴れ 見たら後戻りできない『ワニバレエ』

 2007年冬、29歳になった。ついに20代も最後。ピチピチでフレッシュで、レモンスカッシュみたいに爽やかな20代も、ついにあと一年。ってそれは何となく10代のことで、20代はもっと色んな味がする、どちらかと言えば、濃厚過ぎるほどドロドロなトロピカルジュースで、たまに唐辛子とか胡椒のかたまりを発見して一瞬放心状態になる、といった感じだろうか。……思いを言葉にするのは難しい。要は、20代はなんでもありだ。
 さて、2007年に入ってかなりインパクトの強い出来事があったので、それを是非紹介したいと思う。
 きっかけは、久々に会った2歳の甥っ子が、ハイテンションでジャンプしながら繰り返し叫んでいた「ボレボレー! ボレボレー!」という言葉である。姉の通訳を介して理解したのだが、これは、「ワニバレエー! ワニバレエー!」と言っており、現在NHK教育テレビで放送されている、知育番組『あいのて』内で流れる歌とダンス『ワニバレエ』のことだった。
 その歌詞もメロディもダンスも、一度みたら絶対に忘れないどころか、ふとした拍子に頭の中で再生され、「ぷふっ」と一人ふき出してしてしまい、他人から変な目で見られる、そんなやつなのだ。これで後戻りはできませんが、映像を見たい方はYouTubeのこちらを是非どうぞ。
 ご覧になった方は、ちょっともう、すごくビックリして固まったのではないだろうか。私は、メルヘンチックで可愛いワニのバレリーナ郡を想像していたせいもあり、最初に見たときはもう本当にびっっくりした。その直後、ツボにはまってぎゃははと笑いまくった。一方、隣で一緒に見ていた夫は「子供にはこの静と動がいいんだろうねー」と分析。確かにこれは、子供にはたまらない映像だと思う。そして、大人には、見たら後戻りできない映像だと思う。いやー、NHK教育で、こんなんもデンジャラスで刺激の強い映像が流れているとは……。今年も色んな発見がありそうだ!






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