「未来を生きる君へ」
この間、朝日新聞(2月6日)で「未来を生きる君へ」というタイトルの記事を読んだ。60歳を過ぎた漫画家の砂川しげひさ氏が書いたもので、「若いあなた! カネはなくてもヒマがいっぱいある君よ! 『自分は特別なんだ』という意識を持ちましょう」という部分に、おっ! と反応した。これって、私が今年書初めした「腐っても鯛」に込めた想いと、ちょっと似ている。彼は、辛い日々があっても「くさったりしなかった。『自分は特別』という意識があったからです。志を抱いたら、必ず成就する。そう思い続けていると、何か大きな力が、自分をしっかり支えてくれている感じがしたのです」※と、書いている(※砂川しげひささんの伝言は、全文ココで読めます)。本当に、その通りですね。
さて、嫌なことがあったとき、くさることなく上を向き、自分を信じて前進することの大切さは、頭では分かっている。でも、気持ちの面でそれをきっちり実行していくのは、難しい。気分転換しようにも、すんなり流せないほどべったりと心が汚れてしまうときもある。何だかよく分からないけれど、気分がササクレがちな日もあるし、どう頑張ってもハネた気持ちを真っ直ぐにできない日だって、あって当然。そんな風にくさっちゃう、ダメな日だってあるさ。
ただ、そのときはくさっても、明日の気持ちは自分次第で変えていける。ちょっとずつでも努力すれば、幸せな方へ方向転換できると信じている。くさりっぱなしじゃ、人生もったいないしね。
幸い人間には、“忘却”という自己防衛本能が備わっている上、気分というやつは常に変化している。逆に言うと、同じところに留まっている方が不自然なわけで、日々の流れにのって、前進するのが一番健全。それに、流れている方が、生きやすい。立ち止まったプー太郎の9ヵ月間に比べれば、今の方が全然生きやすい(決してあの9ヵ月間を否定するつもりはないけれど!)。ということで、未来を生きる君へ、幸せな方へ常に流れていきましょう。ダメな日があっても留まることなく、流れにのっていきましょう。KEEP
ON ROLLING! 【02/11/05】
現代人の必見映画、「スーパーサイズ・ミー」!
昨日、映画「スーパーサイズ・ミー」を観た。東京都では、なんとたったの1館(シネマライズ)でしか公開されていない。こんなに面白く、考えさせられるドキュメンタリーは、滅多にないのに。ファーストフードが蔓延する世界に生きる人の、必見映画と言っても良いぐらい、よく出来ているのに。残念!
この映画は、ファーストフード(マック)を1日3食1ヵ月食べ続けた場合、体や精神にどんな影響を与えるかを探ったドキュメンタリー。実験体は監督自身で、それはもう、見事な食いっぷりだった。単純に面白いものを期待していたけれど、観てみれば作品は想像以上に真面目で、ファーストフード問題/肥満問題の根本に迫っていた。面白さも、期待以上の花丸。
「ファーストフードが体に良くないことは常識だし、朝昼晩1ヵ月間も食べたら太るのは当然。検証すること自体に意味がない」と、思う人もいるかもしれない。でも、例えばファーストフードに中毒性があること、精神状態にも影響を与えることや、ファーストフード企業が小さい子供に“刷り込み”をしていることなんかは、知っておいても損はないよね?
個人的には、一般人だけでなく多くの専門家にインタビューを行い、多角的にファーストフード問題を検証した監督は、フェアだと思う。裏にあるファーストフード産業の仕組みや、問題の核心に迫った姿勢も充分評価できる。日本ではメディアの露出が少なかった(これにも裏があるんだろうな)けど、是非アカデミー賞ドキュメンタリー部門の最優秀作品賞をかっさらってほしい!
この映画で唯一残念だったのは、マクドナルド社の「声」が聞けなかったこと。でもこれは、監督が10回以上もの取材願いを申し入れたにも係わらず、結局最後まで返事の電話をよこさなかったマクドナルド社側に原因がある。ま、返事の電話をよこさないこと自体が、全てを物語っているのは明らか。【01/13/05】
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