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┗━2008年5月

7月1日(水)曇り 昔のこと、今のこと

 2009年、気が付けば、今日から後半スタート。嬉しいことに、最近は「今日は楽しかったね」という日々が続いている。正直以前は、そうじゃない日もあった。
 去年の今頃は、何だかむしょうに社会が恋しかった。「仕事」や「同僚」、「達成感」、「給料」、「評価」。嘘みたいだが、「残業」すら何だか恋しかった。ぼんやり考え始めると、自分の中に溜まった思いは溢れんばかりで、キリがなかった。でも、息子の成長を見逃したくないという気持ちが何にも勝り、すべての迷いにフタをした。自分の目で、たつきの成長一つひとつを、しっかり見たい。たつきの笑顔が、何よりも大切。
 というわけで、いつかどこかで聞いた「良い母親になることは一番の社会貢献」という言葉と、「育児は仕事よりよっぽどクリエイティブ」という言葉を力に、毎日を息子と楽しく過ごすよう、心掛けている。

 その心掛けから、「これがあると、もっと今を楽しめるだろうな」と思ったものが一つある。それは、車の免許。
 これがあれば、大好きなお台場へもびゅーん、飛行機を見に城南島海浜公園やつばさ公園(羽田空港真向かい)にだって行ける。電車のラッシュアワーを気にすることなく、実家へ行き来できる。ディズニーランドにイクスピアリ、江ノ島だってきっと大丈夫。それに、秋になったら、山梨に葡萄を食べにだって行ける。しかも、旦那には悪いが、全部空いてる平日に。平日息子と接する時間が極端に少なく、「もっとベタベタさせてくれよー」と息子を抱きしめようとする旦那には、いや、本当に申し訳ない。でも私たち夫婦が求めるものは、結局一緒。息子の笑顔だ。
 というわけで、4月の断乳が落ち着いたGW明けから教習所にせっせと通い、1ヵ月と少しかかって卒業した(二輪免許を持っているので、学科は免除)。ちなみに息子も、所内の無料託児所にせっせと通って頑張った。偉いぞ!
 予想通り、車があるともっと楽しい。そして明日は、きっと、もっと楽しい。


2月18日(水)晴れ 一緒に成長していこう

 あっと言う間に2009年。気付けば半年弱もこの小城を放ったらかしてしまった。
 というわけで、我が子育ての日々は一日も休まることなく続き、息子も1歳3ヵ月。歩くのも随分上手になり、筋肉でお尻もしまってきた……きゅ! お腹は相変わらずぽにょんと出ていて、少しふんぞり返って歩く姿がなかなか可愛い。
 さて、そんな息子と共に送るシンプルで平和な毎日だが、子育ての心配や悩みは尽きることなく、成長のステージ毎にやってくる。
 今、最もホットな悩み事は、たつきが他の子とオモチャを取り合い、怒って相手の手を噛もうとすること。ギリギリのところで阻止した私は、「絶対に、噛んじゃダメだよ! 絶対にいけない!!」と、周りが一瞬シーンとなるぐらい、怒ったわけだ。たつきは私のあまりの剣幕に、泣きそうになっていた。涙を飲み込み、モジモジしながら、私に寄りかかってきた。
 さて。どっと疲れた次の瞬間、私の頭の中は疑問でいっぱい。
 果たしてこの怒り方で、良かったのだろうか。一番効果的な怒り方って、どんなのだろう。皆の前で怒られて、たつきの小さな自尊心やプライドなんかが、傷付かなかっただろうか。いやいや、それを気にするのはまだ早いか。でも、私が思う以上に、たつきはいつも、色んなことを分かっている。色々考えても、もう怒っちゃったもんな。せいぜい今夜はギュっと抱きしめて、大好きだよって、いっぱい、いっぱい言っておこう。
 そんな葛藤の日々。親としての役割、責任は大きいわけで、自分の言動一つ一つが子供の成長に影響を与えていく。どうか、優しい子になってほしい。そう願うだけでなく、色々教え、私自身も学んでいかなければ。嬉しいことに、先は長い。一緒に成長していこう。


8月29日(金)曇りときどき雨 きみはヤギ?

 今月に入り、一気に行動範囲を広げつつある息子、たつき、9ヵ月。
 お尻をずるずる引きずり、腕と足の力でちょこちょこ前進。そしてついに、つかまり立ちブーム到来。体重も8キロジャストまで増えた。昔は寝返りすらうてなかったのに……。子供は勝手に大きくなると言うけれど、ここまで大きくするのは、本当に大変だった!
 さて、急激な成長に感激する一方、困ることも増えた。目が離せないのだ。
 ドアや家具の淵、溝に溜まったホコリが気になったのか、じーっと見つめ、小さな指でカリカリ。その指は、これまた小さな口へと運ばれていく。ノーーーゥ!
 本棚にちょこちょこ近付き、本や雑誌を引っ張り出して、端をチュパチュパ。よだれでヘロヘロになった紙は、そのまま息子の胃の中へ。……きみはヤギか??!
 ごみ箱をひっくり返して、中身をじっくり観察。おっとダメよと、何かを取り上げると、私の指をギュっと握り、ガブっと一発。これは本当に、歯形がつくほど痛い! むむむ、きみは犬か?? と、痛いを思いをさせられつつも、自己主張の芽生えに胸をうたれる。子供の成長って、面白い。でもとりあえず、ヤギじゃないんだから、絵本は食べないでね。


7月7日(月)曇りときどき雨 元気に、大きくなりますように

 昨夜、離乳食で初めて高野豆腐にチャレンジしてみた。チャレンジといっても、ちっこい乾燥したキューブの高野豆腐をすりろし、おかゆに混ぜてさあ召し上がれ……程度の簡単メニューである。大豆アレルギーじゃないといいな、なんて軽く思いつつ、一口息子に食べさせてみる。うん、なんともマズそうな顔。でもカルシウム豊富だから、もう一口ね! と、もう一口分スプーンで運ぼうとすると、急に息子が両手を口の中に突っ込み、顔を真っ赤にしてギュッと目をつぶり、声にならない叫び声を上げたあと、「がああああうああああ!!」。
 えっ何、何、何、何ごと!!? もしや大豆アレルギーなの? 気管が反応して、何か変になっちゃったの? 「どうした、どうした?」と私がうろたえる間も、息子は「うあああああゲホ、うえええええん」と、苦しそう。こっちも大パニックで旦那を大声で呼び、息子の口に指を入れて、食べさせたものをかき出そうとする。しかし口の中は既に空っぽ。
 「ああどうしようどうしよう。どうした、どうした?」。もしかして呼吸困難? こういうときはどうするんだっけ? 背中を叩くんだっけ? とパニック中のところへ旦那が駆けつけ、「落ち着いて」。こうして、こうしてたら、こんなんになった! と説明していると、徐々に息子が落ち着き、普通に「えーん」と泣き出した。何だかよく分からないけど、どうやら食べたものが変なところに詰まったらしい。熱くはなかったし、アレルギーにしては反応が早すぎる。とにかく、何ごともなくてよかった。
 と、そんなことがあったのだが、私は自分でも驚くほど、どっぷり疲れてしまった。あまりにショックで、胃の中の酸がぶわ〜っと活発になるのを感じたし、食欲もなくなり夜食はほとんどパス。そういえば、昔見ていたNHKのドラマで、「太陽に何かあったらママ死んじゃうんだからね!!」と、息子(太陽君)に向かって泣きながら叫んでいたお母さんがいたっけ。ドラマの名は確か『私の太陽』とか……(調べてみたら『私の青空』だった)。本当に、今ではそのセリフが身に染みる。たつきよ、どうか元気に、大きくなってね。


6月26日(木)曇りときどき雨 授乳メモリー

 先月から息子の離乳食が始まり、なんとなく授乳のゴール=断乳のことを考えるようになった。といっても歩くまでは続ける予定なので、まだ数ヵ月あるのだけれど。
 私の授乳生活で最も印象に残っているのは、昨年の12月、吉祥寺での出来事だ。その日、左胸のしこりがひどく自分では対処しきれなくなったため、吉祥寺にある桶谷式母乳育児相談室(おっぱいマッサージ)へ行った。当時息子はまだ一ヵ月。ギュっと抱きかかえてタクシーで行った。
 母乳相談室へ到着し、胸につまりにつまった母乳をビュービュー搾り出してもらう。そして、今後の対策として『しこりにじゃがいも湿布をすること』、『JPSの葛根湯を飲むこと』、『食事に気をつけること』を、担当者から説明された。ここで何がショッキングだったかといえば、この『気をつける食事』の内容だ。
 おっぱいに悪い食事は、牛肉、豚肉、ラーメン、アイス、チーズ、洋菓子、チョコレート、お餅、カレー、ジュース、揚げ物、天ぷら、マヨネーズ、パン(基本的に、脂質と糖質の高いものは乳腺がつまるのでNG)……。これらを省くって、それってどんな食生活???
 というわけで施術終了後、私はすっかり暗くなった寒空の下、サンロード(吉祥寺の商店街)にある薬局へJPS葛根湯を探し求め、フラフラと歩いた。息子を抱く両腕が、だんだん痺れてくる。今後の食事制限を考え、もう心はどん底ブルー。チョコ断ちのショックと連日の寝不足から、かなり顔面蒼白。新生児を連れて、初めて歩いた繁華街はあまりにも寒すぎた。
 ようやく葛根湯を購入し、タクシーを捕まえて帰ろうとするものの、何故か最初の『空車』は止まってくれなかった。それが引き金となって、ぽろぽろ涙が出てきた。当分チョコ断ちしなきゃいけないし、じゃんがらラーメンも食べられないし、旦那とお散歩しながらアイスを買い食いできないし、寒いし、(息子は)重いし、タクシーには無視されるし……涙がぽろぽろぽろ。その夜、旦那が帰ってきてから「寒いし、重いし、う、う、う」と、また泣いた。今になっては、笑える。
 今もたまに、胸にしこりや白斑ができたりして、痛い思いをしている。食事制限も、前ほど厳しくはないにしても、続けている。それもこれも、美味しいおっぱいで息子を育てたいため。授乳を通して色んなことがあったから、きっと断乳するときは泣くだろうなあと、今から思ってしまう。素敵な授乳メモリーになると、いいのだけれど。

6月7日(土)晴れ どんな苦労も、笑顔で帳消し

 子供が生まれて日々思うことが二つある。
 一つは、『子育てって大変!』。もう一つは、『子供ってこんなに可愛いんだ!』ということ。私を骨まで疲れさせるのも、その疲れを一瞬で癒す笑顔をくれるのも、息子だ。
 子育ての大変さについては、正直「まあそうだろうなあ」程度にしか考えていなかった。がしかし……これは、今まで経験したどんなハードな残業デイズより、区切りなく延々続く分相当きつい。だってそうだろう。出産以来、4時間以上連続して寝ていない。肩凝り、腰痛、膝の関節痛だけでなく、息子と自分の体重を毎日支える足の裏までもが痛い。睡眠不足で免疫力が低下し、皮膚がかゆかったり、目の炎症がなかなか治らなかったりと、自分でもよくぶっ倒れないなと思うほど、体への負担は大きい。常に2、3時間おきに授乳し、生活のすべてが息子ペースで、あまり自分の思うとおりには過ごせない。私は今までいかに自分が自己中心的な生活を送ってきたか、親がいかに苦労して自分を育ててくれたのかを、今息子に教わっている。
 そして、息子の笑顔が、存在が、本当に可愛い。毎日ちょっとずつだけど、確実に何か新しいことができるようになっていて、その成長を一番身近な場所で、『母』という息子にとって絶対的な存在として、いつも見られることがとても幸せ。「ウヒャ〜アハハハ」と笑う声も、絶妙なタイミングで発射されるオナラも、離乳食をプップップッと吹き出す小さな口も、寝ぼけて目が合ったときニコっと笑ってまた寝入ってしまう姿も、もぞもぞニギニギする手も、もう全部が可愛い。そして何よりこの笑顔……! どんな苦労も、この笑顔で帳消しなのだ。毎日、素敵な笑顔をありがとう。


5月21日(水)晴れ 毛髪量だけは負けないぜ

 出産した病院では、月一度『育児サークル』なるものが開催されている。それは同月生まれのベビー&ママが集まっての情報交換、井戸端会議の場であり、平凡な日常におけるちょっとしたイベントデー。
 7キロ弱の息子をスリングで抱き、6キロ超のベビーカーをたたんでかつぎ、おしめ等が入った荷物をたすきがけにし、朝9時の通勤電車に揺られて病院まで行くのは結構大変。それでも、他のママやベビーちゃんと触れ合う機会はなかなか貴重。
 夜はどれぐらい寝てる? もう離乳食は始めてる? 何を食べてる? 寝返りは? お座りは? お昼寝はする? BCG(ハンコ注射)の痕はどんな具合? と、子育ての話題は尽きない。ちなみに、うちの息子は夜間の授乳間隔が90分〜120分と、他の子に比べ抜群に短かった。さらに……毛髪量だけはどのベビーちゃんにも負けてなかったぜよ……フ。ってそんなことより、もう少し連続して寝てくれ!


5月2日(金)曇り 産みました!

 出産前、「ぷりっと産んでおいでー」と言ったのは、姉(現在三歳児の母)だっただろうか。
 そうか……ぷりっとか。ぷりっと出てくるのか! そうだよなあ、妊娠期間に比べれば出産なんて一日もかからないし、ここはひとつぷりっと。と、自らを鼓舞したあの頃が懐かしい。
 実際には、あまりの痛さにしゃべる余裕もなく、助産師の問いかけにも「うん」か、「ううーん」としか答えられなかった。陣痛は、もうひたすら「痛い」の一言。そして、出産は、号泣するほど「感動」の一言だった。
 そんなわけで、07年11月に男の子 タツキを産んだ。早いもので、もうすぐ6ヵ月になる。「ユキがお母さんだなんて信じられなーい」と言う友達には、「だーよーねー私も信じられなーい」と返している。いやいや、本当に。でもでも、タツキの母親は世界で私一人だけ。
 「母親」といえば、出産後、私はひたすら母への感謝の気持ちでいっぱいだった。母が、こんなに痛い思いをして私を産んでくれたことを、生まれて初めて知ったからだ。それを知ることができただけでも、女性に生まれて良かったと思ったほど。
 そして感謝といえばもう一つ。タツキよ、生まれてきてくれてありがとう!






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