アバクロ日本進出は2008年末頃か?

 2007年1月9日から10日にかけて、ニューヨーク州のウェスティンニューヨーク(タイムズスクエア)で、投資家向けの消費者会議『第5回コーエン&カンパニー年次消費者会議』が開催されました。アバクロンビーは、副社長兼最高財務責任者のマイク・クレイマーが、10日午後に同社をプレゼン。当日の模様やプレゼン資料はこちらにあります(ウェブキャストを見るには要登録)。
 プレゼン資料には、国際展開の方向性についても触れていますが、この3月イギリスにオープンする旗艦店に注力していることや、2008年末の東京旗艦店設置を皮切りに、アバクロンビー&フィッチブランドのアジア進出計画があることなどが記されています。東京といえば、以前銀座に大きな壁画広告が掲載されていましたね。今も銀座エリア(と表参道)への出店は濃厚で、オープニングの際はNY五番街に旗艦店ができたときのように、盛大なものになるだろうと、クレイマーは語っています。また、海外進出はロケーションありきの話で、展開に見合った立地が絶対的に不可欠であるともコメントしています。

アバクロ海外旗艦店第一号はロンドン

 左の写真は、英国ロンドン。元ジル・サンダーがあった場所で、現在アバクロの旗艦店へとリモデルされています(2007年3月22日オープン)。その場所、Savile Row(サビル通り)はロンドン中心部、ウェストミンスターにある高級紳士服の仕立屋が多い街路。北米以外に旗艦店ができるのは今回が初めてで、次は、ヨーロッパかアジアに進出予定とか。ちなみに一説によると、『背広』という言葉は、このSavile Row(サヴィル・ロウ)の音がくずれたものだそうです。
 今回の出店に関して、「アバクロンビーアンドフィッチの人気は世界中の若者に広まりつつあり、その前評判が今後ロンドンでの売り上げに、それなりに貢献するだろう」と、A&F社は自信を示しています。2006年11月、NYにオープンした旗艦店を訪れる客の多くは外国からで、特にヨーロッパ人が目立つそう。このことから、海外にもかなりのポテンシャルがあると、ジェフリーズ(最高執行責任者)は自信を得たようです。一足先に出店したカナダも、順調。ジェフリーズがアナリストに語ったところによると、第一四半期におけるカナダでの一店舗分の売り上げは、米国のそれの3倍だそう。ないと余計に欲しくなる渇望感が、売り上げに勢いをつけたのでしょう。もしも日本に旗艦店ができれば、最初のインパクトは相当なものになると思います。




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